『正社員がトラウマ』な私たち

こんばんは。
先日久しぶりに友人と会いました。
同じ高校の一学年下。
我が母校には体育祭でのクラス対抗というものがあって、
彼と私は学年は違えどクラスは同じ。
ふとしたきっかけから話すようになって、妙に馬が合い、
そして妙になつかれて気付けばもう何年も友人です。

彼と私には母校が同じであること以外にも共通点があります。
それが、悲しいかな、最初の就職で失敗したということ。
私の場合は、ブラックな家族経営の会社に当たって、
休みが増えて、一人でこなさなきゃいけない仕事量も増えて、
そうすると必然的に残業も増えるけど給料は増えなくて、
っていう、ある意味まぁ典型的なやつでした。
辞めたいと訴えて、引き留められて、
急だし仕方ないかと一度諦めたら、
次の月の給料が千円上がったのには笑いましたが。
(残業代ちゃんと計算できてる？タイムカード読める？的なね。)
彼の場合はプライバシーに配慮して割愛しますが、
私よりよほど大変で凄惨で苦難に満ちていたことは断言できます。

彼はその苦難をなんとか乗り越え、アルバイトをしていますが、
かたや私は未だに自宅警備すら放棄した完全なるニート…。
色々な問題が片付いて、少し動きやすくなったので、
最近やっとアルバイトを探しているところです。

アルバイトを探すのはもっぱらindeed。
あの不思議なテンションのCMが何故か好きだから。
住んでいるところの近くで、自分でも働けそうで、
興味を惹かれて、かつできれば条件が良いところ。
条件が良いなんてまぁニートが求めることじゃないですが。
いくつか面白そうな所を見つけて見てみても、
『正社員』の三文字を見ると怯んでしまいます。
新卒で入ったあの会社が、余程私の心にダメージを与えたらしい。
あとは元々不眠症なので、
日勤→夜勤→明け→公休→日勤ryなんてサイクルの仕事したら、
ただでさえボロボロの睡眠サイクルが崩れに崩れて死にそうです。
オール日勤もしくはオール夜勤ならまだなんとかなりそうですが、
新しく入ってくるニートがオール日勤か夜勤が良いですなんて、
そんな我が儘言えるわけがありませんし。
仕事内容はとても興味があるんですけどね。
あとは『正社員』の三文字です。
以前勤めていた会社がギリギリの人数で回していたので、
正社員でそこそこの仕事をこなしていたからこそ、
なかなか辞めさせてもらえなかったことが結構辛くてですね…。
『正社員』だといざ入社してブラックだと気付いても、
なかなか辞めさせてもらえないのではないかと勘繰ってしまいます。
こわい。

冒頭に戻って、そんなこんなを先日会った友人に話したんです。
そしたらすごく共感されました。
勤めていた期間に差はあれど、同じブラック経験者同士、
話せば話すほど、いくらでも闇が出てきます。
勤務時間に対する給与おかしくないかとか、
一人休むとその人の分の仕事ストップするのどうなんとか、
もうそりゃつらつらつらつらと、止まらないくらい。

「俺たちは正社員がトラウマになってますからね」
「アルバイトで慣らしてからの方がいいですよ」
そう、彼が言いました。

正社員の方が給料やその他待遇はいいかもしれないけれど、
がんじがらめにされてなかなか辞められないかもしれない。
その恐怖を、私たちはまだ克服できていないんだなと思いました。

ホワイトで、人間関係が良好で、辞める必要がなければ悩まない。
けれど、実際に入って働いてみるまで、内部のことはわかりません。
だからこそ『正社員』の三文字を見ると身構え、怯んでしまう。
まぁもしブラックで人間関係が劣悪で、辞める必要があっても、
立つ鳥追わず、な感じでさらっと辞めさせてくれればいいんですけど。

いつか『正社員』の三文字を見ても怯まなくなりたいですね。
そんなことを考えていた今日この頃です。
前進はしてません。
全く以て。

では。