名状しがたい日記のようなもの

適当なことを適当に書く感じのあれです(愚痴多め)

サイコキラーでいて欲しかった

こんばんは。
サイコキラーが大好きな私が22年目の告白を観たので、
ネタバレ有りの感想を書いていきます。

まずは、私の好みのタイプのお話を。
サイコキラーが大好き、と書きましたが、
正確にはKILLまでいかなくともサイコな人たちが好きです。

実在した人物で言うならペーター・キュルテン。
愛する妻がありつつも、人や動物を殺すことに快感を覚え、
湖のボートの上で白鳥の首を折って絶頂する変態。
捕まりそうになると愛する妻に自分にかけられた褒賞金を、と、
連続殺人犯だと妻に打ち明け、妻は警察へ通報、そして御用。
裁判の末ギロチンで処刑されました。

彼のどこが好きかというと、殺す対象は何とも思わないのに、
妻はとても大切にしていて、でも殺すことが快感で快楽で、
罪悪感どころか絶頂するようなところ。
ギロチンで処刑されるときに、
自分の血飛沫の吹き出す音が聞きたいと、
自らの死すら快楽として受け止めているところ。
私も白鳥のように瞬殺されて、彼に絶頂を迎えてほしい。
彼の過ごした時代、場所に生まれていたかった。
私も変態は大概にした方がいいですね、でも好き。

さあ、話を戻します。
そんな私がドラマ、22年目の告白-私が殺人犯です-を見ました。
数日前からテレビで目にしていたコピーはたしか、
『それは、国民に愛された殺人犯』。
時効を迎えた事件の犯人が告白本を出し、
さらにはその素顔までも白日のもとに曝す。
そこからどんな風に物語が動き出していって、
一体どんな素敵なサイコキラーが見られるかと、
とても期待が膨らんでいました。
膨らみすぎていたのかもしれません。

感想を一言で言うなら、残念。
ほんの少しだけ補足すると、どんどん残念になっていく。

冒頭の記者会見の演出なんかはとても素敵でしたし、
本の売れ行きが思う通りにならなかったときの、
藤原竜也さんの男性的で綺麗で大きな手が、指が、
松本まりかさんの細い首に絡み、締め付ける様はそれはもう、
最高に興奮したし今後の展開にめちゃくちゃ期待しました。

被害者遺族の一人が経営している?病院で、
これ見よがしのパフォーマンスで土下座して見せたり、
片手で口元を隠してもう片方の手で伊藤英明さんの肩を掴み、
何か囁いた後笑顔からの殴られ退散なんてのも最高です。
この辺まではそりゃもう(0゚・∀・)wktk状態でしたよ。

二度目のテレビ出演辺りからどんどん残念になっていきます。
万年筆を手に犯人(仮)に飛びかかって刺すところまでは最高。
ただ、犯人でも著者でもないことを自白したあげく、
刑事である伊藤英明さんが著者であることまで明らかにして、
なのに犯人(仮)はもちろん犯人ではなくて。
ここら辺で前半のフラグはほぼすべて回収されます。

東京タワーの照明がとか、婚約をなぜ知っているのかとか、
その辺りはまぁまぁ上手く考えられているとは思いますが、
それに気付いた後の『最後の我が儘です、聞かないで下さい』は、
そりゃもう今後の展開読めまくりですし、
そこからは予想外のことは何一つ起こらないという。

たぶんね、もう少し長い時間の作品に出来ていれば、
なんかこう、作り込みようがあったんだと思うんですけどね。
最後の真犯人仲村トオルさんの呆気ない殺され方とか、
もう少しなんとかなんなかったんですかね。
真っ白な拘束衣とか、前半に出てきた人が清掃員でとか、
もうちょっと活かそうと思えばなんとかなった気がするし、
真犯人まで告白本とか、ちょっとくどいというかなんというか。
原作があるらしいですけどそっちはどうなんですかね。

まぁ感想としてはこんな感じなんですけど。
藤原竜也さんが本当にサイコキラーだったら最高でした。
正直今まであまり魅力に気付けていなかったんですが、
今回サイコキラー役がめちゃくちゃ似合うことに気付きました。
はじめてかっこいいと思ったしときめいた。(失礼)

元々特徴のある声をしている人だなという認識はあったので、
声フェチかつサイコキラー好きな私としては、
新たな推しを発見したような気分です。
藤原竜也さんが最高にサイコキラーな映画くれ。
あの綺麗で大きな手と、独特の声と、
サイコみのある笑顔は存分に活かしてくれ。
と思ってます。
ほんと、一言で言うとタイトル通り。
あなたにはサイコキラーでいて欲しかった。

そんな感じでした。
では。