名状しがたい日記のようなもの

適当なことを適当に書く感じのあれです(愚痴多め)

僕のエンディング、どうすんの

こんばんは。

適当に書いていきます。

 

僕の同居人はいい奴だ。

善人かどうか、と問われれば、

善人の定義がわからないので答えに詰まるが、

僕にとっていい奴であることは間違いない。

 

僕と同居人の関係はかなり特殊で、

人に説明するのはなかなか難しいから、

基本的に他人には説明しない。

最初は所謂恋人だった。

あっちがめちゃくちゃにアタックしてきて、

僕は自分の『人好きしないであろうこと』を、

どんどんぶちまけて遠ざけようとした。

ピアスを開けるのが好きだし、

これからも増やしたいと思っていること。

スプリットタンにしたいこと。

自傷常習犯のメンヘラであること。

恋愛感情が理解できないこと。

希死念慮がめちゃくちゃ強くて、

殺してくれる人を探していること。

公私共に最低で逃げ出したいこと。

彼はこれらを全部受け入れた。

うん、僕も彼はやべえ奴だと思う。

 

その上で、僕たちは契約をした。

彼は僕を連れ出し、僕の生活を全てから守り、

僕のやりたいことを否定せず協力し、

一定の期間を満たすか彼が禁忌を犯したら、

僕を殺すこと。

僕らは互いにそれに同意したのだ。

なんて酔狂な奴らだ、と思われても無理はない。

だから基本的にこの話は他人にはしない。

これを書いてるのは単なる気紛れだ。

 

彼は契約に沿って僕を連れ出した。

僕は仕事を辞めて彼の家に住みつき、

今もニートとして暮らしている。

彼は僕のトラウマである家族から遠ざけてくれた。

彼は僕が支援措置を受けることにも尽力し、

僕の氏名の変更にも進んで協力してくれた。

一度大きな禁忌を犯したことはあったけれど、

その時は話し合いで解決し、

一定の期間を予め決めるのではなく、

一年毎に更新する形にしようと話した。

 

彼は最初、僕の恋人だった。

そう位置付けられれば、

恋愛感情が理解できない僕だって、

それらしく甘い睦言だって吐いたし、

体の関係ももちろんあった。

そのうち体の関係を持てなくなった。

原因は僕だ。

肌が弱いと粘膜も弱いのか、

痛くて行為自体出来なくなった。

でも、彼は責めなかった。

これじゃない日記に書いた記憶があったから、

確認したら二年半前にあるのことだった。

最後のセックスが二年半前。

恐ろしいことだ。

それから今に至るまで一度も、

セックスができないことを責められていない。

本当にいい奴だ。

 

だから僕も、彼とは出来なくても、

他の人とならできると思っていても、

他の人とできるならしたいと思ってても、しない。

ねえ、僕が他の人としたら嫌だ?と聞いたら、

彼が嫌だと言ったから。

彼は僕よりずっと年上だから、

もしかしたらもう勃つこともないのかもしれない。

僕は元々人より性欲が強いうえ性に奔放だけど、

僕は彼が嫌いじゃないし、

僕にとってはいい奴だと思ってるし、

彼は僕が他の人としたら嫌だと言う。

だから僕は彼ともしないし他の人ともしない。

 

今は、彼とは友人のような恋人のような、

家族のような、よくわからない関係だと思う。

彼は僕が恋愛感情を持っていないと知っているし、

基本的に外では恋人というスタンスを取らない。

同居人だ、と言う。

僕も彼のことを外では同居人と呼ぶ。

恋人と呼んだ方が良さそう、楽そうな時は、

お互いにそうするが。

 

僕がニートでも何も言わずに、

ほぼ全ての経費を出し、小遣いをくれ、

病院にも行かせてくれる。

僕が不安定になると、

大丈夫だよって言ってくれる。

僕が家事をしなくたって怒らない。

いい奴がすぎるな。

 

彼に恋人ができたらどうなるだろうか、

と、ふと考えた。

彼は僕の人生のエンディング。

やっと手に入れた僕のエンディング。

穏やかに時を過ごして迎えるか、

彼が禁忌を犯すかによって状況は変わっても、

彼が僕を終わらせることに違いはない。

彼が約束を破らない限り、だけど。

もし彼に恋人ができたら、きっと僕は問うだろう。

ねえ、僕のエンディングどうすんの。

新しい人のために僕を殺すっていう罪を犯して、

それ隠して二人で生きてくの。

それとも、他に探してくれんの。

僕に新しいエンディングをくれる人を。

きっとそう問うだろう。

 

僕に愛だの恋だのはわからない。

彼が今までの『恋人』たちと違うのは、

僕を殺す、絶対に殺す、

だからそれまで俺のために生きてくれ、

と言い切ったところだけ。

 

彼が何故僕にそこまで執着するのかわからない。

彼は僕がピアスを何個開けようかな、

という話をしても楽しそうにするし、

(口ピアスだけは渋い顔をするけれど)

僕の性別にも拘らない。

僕が胸や子宮を取りたいと言えば、

日本では高いんだよねー、と言うし、

取った胸、いる?と冗談を言えば、

いると即答する。

どうすんの?と冗談を続ければ、つける、と言う。

本当によくわからない、面白い奴だと思う。

 

僕が男であろうが女であろうが、

そのどれでもなかろうが、彼は気にしない。

彼はきっと僕そのものに執着している。

彼のそれは恋愛感情だと彼は言っていた。

今までで一番こわい恋人だな、と僕は思う。

僕を受け入れ、甘やかし、

そして最後には殺してあげるよと甘言を吐く、

今までの誰より僕に執着する人間。

僕にとって彼はいい奴だけど、

でもめちゃくちゃ歪んでる。

それが僕の同居人。

 

僕は想像して、頭の中で問いかける。

ねえ、君に恋人ができたらどうなるだろうね?

君は僕にしたように、猛烈にアタックして、

その人を手に入れるのかな。

それでいつか、僕にバレる。

それがその人を手に入れる前であれ、後であれ、

僕はきっと問うだろう。

ねえ、僕のエンディングどうすんの、と。

その時君はどうするだろう。

逃げ出すか、僕を追い出すか、

無かったことにしてくれと頼み込むか、

僕を殺して素知らぬ顔で生きていくのか、

僕を殺す他の誰かを探すのか。

どういう判断をするだろう。

 

それを考えるのが、最近の趣味。

僕も大概歪んでるなぁ。

 

では。