中学生以来のファーブル昆虫記と今の私
中学の時、当時私は重度の活字中毒で、
読めれば何でもいいと思ってた時期があった。
それの極みがファーブル昆虫記だと思う。
読もうと思ったのは、教室の向かいの廊下に、
棚のような出っ張りがあって、そこに置かれた数冊の本のなかに、
たまたまファーブル昆虫記があったから。
私は虫とつくものが本当に嫌いだけど、暇潰しならいいか、と。
残念ながら全巻は揃っていなくて、飛び飛びで読んだけど、
そのまた面白いこと面白いこと。
当時の私には本当に衝撃で、自然とは本当に凄いんだな、と、
漠然と感じてしばらく呆然として、それからのめり込んでいった。
我が子の食い扶持に虫を狩り、種によって一番安全な所に卵を生む蜂。
蟋蟀なら一番怖いのはパワフルな後ろ足。
後ろ足に傷つけられないようにするに、足と足の間の、
それも食べやすくて柔らかな部分に卵を産み付ける。
とか、種類は忘れてしまったけれど柔らかな芋虫に卵を産み、
卵から孵った幼虫は芋虫にかじりつき、穴を開け、中に潜り込む。
芋虫のからだの中に潜り込んだ幼虫は狡猾なのか本能なのか、
芋虫の生命維持に直結しない部分から順番に食べていく。
食べていくというよりかは吸っていく。
生命維持に必要なところだけを残しておけば、
他のところ、もしくは最後の生命維持に必要な部分すらも、
生きているか直前まで生きていたという最高の鮮度で食べられるから。
芋虫のからだの中は柔らかいので、歯は必要なくなってしまう。
そのため一度芋虫に入り込んだ幼虫を取り出してしまうと、
彼らには歯がないため突破口を作れずに二度と入れない。
とかだった気がする。
記憶が曖昧だけど、当時は何かしらのふん転がしと、
我が子のために狩りをする蜂二種類と、あとは何を読んだっけな。
今日読んだのは一巻の最初の方。
聖たまこがねと、つちすがりの途中。
聖たまこがねの糞を巡る醜い狡猾な争いといったら…。
おい、大変だろ?手伝ってやるよ!と見せかけて…。
糞と一体化して転がされてるだけだったり、
隙あらば盗もうとしたり、気付かれたらごまかしたり。
人間もあんまり変わんないか。
つちすがりもそうなんだけど、
我が子の食い扶持に狩りをする蜂が私は結構好きで、
だから中学の時の記憶が残ってるんだと思うんだけど、
今後他の巻含め読み進めていくなかで当時との答え合わせとか、
もっと新しい知識とか沢山出会いたいなぁ。
でも私が好きなのはこういう生態があるんだー、ふーん、
ってするやつで虫自体は微塵も好きじゃなくてむしろ嫌いで、
あのフォルムがダメなせいでエビカニも苦手っていう…。
エビカニは剥いてあれば食べるけど…むしろエビは好きだけど…、
あのわしゃわしゃってしたフォルムが無理なのよ。
特にお腹側。
エビもカニもひっくり返ったらもう昆虫のお腹じゃん。
足も昆虫の足じゃん。
殻脱いで剥き身で泳いでてほしい。
って思いました。
話がそれまくりだけどだれがよむわけでもなし。