名状しがたい日記のようなもの

適当なことを適当に書く感じのあれです(愚痴多め)

届くことのない愛をつらつらと

書く感じのやつです。
しばらくお休みしたあげくこれ。
でも、たまーに胸が一杯になってしまって、
吐き出せないと辛いので。
(どうせだれも見てないし。ここ重要。誰にも迷惑かからない)

初恋って、まぁ色々あるよね。
保育園や幼稚園の先生だったり近所のお兄さんお姉さんだったり、
はたまたタカアシガニだったり。
まぁタカアシガニについては前聞いたことあるだけだけど。
とってもいいと思う、好きなものは好きだもんね。
身近な存在に恋をすることが多いのかなと思うけど、
残念ながら私の場合は違っていて、遠い海の向こうの人。
私の初恋は、Linkin ParkのChester Benningtonだった。

はじめて聴いた、というか見た曲はNumbだった。
いつ頃だったんだろうと思って調べてみたら、
リリースは2003年だったらしい。
当時の音楽番組で、たぶんタイムリーで見ているから、
きっと私は6歳くらいだったんじゃないかな。
初恋としては早いのか遅いのか。
まぁ、一目惚れでした。
月並みだけど、こんなにきれいな人がいるのか、と思った。
すべてがきれいだと思った。
顔も、明るい金髪も、眼鏡も、声も、曲も。
歌詞なんかちんぷんかんぷんだったけど、そんなの関係なかった。
だけど私はまだまだ子供で、彼を好きだと家族に言った時、
「でも激しい曲が多いみたいだよ」といい顔をされなくて、
自分の気持ちを押し込めてしまった。
今なら激しい曲?いいじゃん!って言えるけど。

それで当時その次に好きだったBlack Eyed Peasに鞍替えして、
何故かこちらは家族にも好評だったので、
Hey Mamaとかを聴きまくっていた。せくしー。
今でも普通に好きで、この間カラオケで歌おうとしたら、
なーんにも入ってなくて少し涙が出た。
I Gotta Feelingとかすごい流行ったと思うんですけど、
気のせいだったんですかね…。
まぁ話を戻そう。

気持ちを押し込めてしまってから、かなり時間が経って、
たぶん中学生くらいかな、再会を果たしました(一方的に)。
携帯を買って貰って、懐かしのパケホで、
色々見られるようになって、YouTubeを覚えて。
再び出会っちゃいました。
そして、やっぱり好きでした。
小さい頃に聞いていたことと、ほんの少し英語を習ったことが、
功を奏したのかはわからないけど、Numbを歌えるようにもなった。
だけど当時そこまで使いこなせてなくて、他の曲を調べられず。
ずーっとNumb一曲しか知らなかった。

高校に進んでからはもう少し調べられるようになって、
もう何曲か覚えた。
たぶんBreaking The Habitとか、Crawlingとかそのへん。
今ではほとんどの曲が好きだから、どれかわからない。
近所のBOOK・OFFでCDを2枚買った。
Hybrid TheoryとMeteora。
もちろん中古だけど、少ないお小遣いでは限界だったし、
田舎では洋楽のCDがどこで買えるかもわからなかった。
家には兄が置いていったプレーヤーがあったので、
これでいつでも聴けるようになった。
アホかってくらい聴いた。
一時期私の子守唄だった。
周囲に理解されはしなかったけれど、眠れない夜、
小さな音でHybrid Theoryを聴いていると、最後の一曲、
Pushing Me Awayが終わる頃には眠りにつけていた。

本格的に買い漁ったのは就職してから。
自由なお金が増えたことで、どんどん欲しくなった。
たぶんアルバムは全部持ってる。
当時のスマホにもほとんどの曲が入っていた。
来日することがわかってから、もちろんチケットを買って、
日本版のファンクラブにも入った。
彼をこの目で見て、この耳で彼の声を聴いて、
彼と同じ空気を吸えるんだ!と思ってルンルンでいた。
もちろん当時最新のアルバム、One More Lightも買った。

完全に浮かれてた。
しばらくあとでどん底に落ちるとも知らないで。

突然だった。
会社の先輩がこそっと私に言った。
「ねぇ、〇〇(私)の好きな人、死んじゃったみたいね」。
信じられなかった。
たちの悪い冗談だと思った。(そんなこと言う人ではない)
仕事中なのに、会社のパソコンで調べた。
胸がざわざわした。
すぐに出てきた。
本当に、死んでしまった。
私は彼をこの目で見ることも、彼の声をこの耳で聴くことも、
彼と同じ空気を吸うことも、もうなくなってしまった。
涙はなんとかこらえたけど、本当に悲しかった。
受け入れられなかった。

お昼休みにも、仕事が終わってからも、何度も調べた。
私は嘘だと思いたかったけど、嘘だったとはどこにも書いてない。
その度に悲しみが胸を締め付けて、目の前が真っ暗になった気がした。
私が働いていた会社はまぁブラックだったので、
私の心の支えは、来日した彼に会うことだったから、
本当に心が空っぽになってしまった気がした。

私を彼に出会わせてくれた番組は、Billboardチャートの番組で、
そのときの流行りと、昔の流行りを流してくれるものだったけど、
追悼の意を示すためか、ランキング外の所はほとんど、
Linkin Parkの曲を流してくれていた。
とても嬉しかったし、少し心が救われた気がした。

私は本当に心が荒んでしまって、酷い状態だった。
彼が歌う曲は苦しい胸のうちを歌ったものが多かったのに、
私たち世界中のファンや彼の周りの人は、どうして、
どうして彼を助けてあげられなかったんだろう、って、
今さらどうにもならないのにずっと考えていた。

彼が亡くなってから、「彼は素晴らしい人だった」って記事が、
いくつもいくつも目に飛び込んでくるのも複雑だった。
素晴らしい人なのはその通りだけど、何故死んでから言うの?
生きてたときからずっと彼は素晴らしい人だったのに、
なんで彼が亡くなった途端に口をあわせてそう言うの?
彼が素晴らしい人だったなんて、ずっと前から知ってる!
勝手にそう憤ってた。

One More Lightが聴けなくなった。
苦しすぎたから。
今までにないくらい弱々しくて、苦しそうなのに、
私はそんなことにも気付かずに彼が来てくれると浮かれてた。
そう思うと本当に悲しくて苦しくて、聴けなかった。
仕事以外の時はしょっちゅう泣いていた。
悲しみで一杯だった。

何ヵ月かしてから聴けるようになった。
聴いて、泣いた。
親友を失った彼の言葉は私の言葉にもなった。
アルバムのどの曲も悲しみをはらんでいて、
聴けば聴くほど涙が出た。

私は彼の選択を責めたくない。
自ら死を選ぶことを、良しとしない人もいる。
だけど、私はそうは思わない。
逃げだとか卑怯だとか、言う人もいるけれど、
逃げることはなんにも卑怯ではないと思う。
彼の場合、きっとそうするしかなかった。
それだけ追い込まれてた。
他の道なんて見えなかったんだと思う。
仕方ないんだよ。
彼はずっと頑張ってきた。
辛く苦しい胸のうちを歌いながら、ムードメーカーで、
優しく気さくに笑って、周囲を和ませて。
でも、もう限界だったんだよ。
限界を迎えたのに、それ以上頑張れないよ。

でも、今でも寂しい。
生きてる他の人の曲をたくさん聴くけど、それでも、
やっぱりあなたの声が聴きたくなるんだよ。
聴くと涙が出てくるんだよ。
単純に、居なくなってしまったことが悲しい。
二度とあなたをこの目で見られないことが、
二度とこの耳であなたの声を聴けないことが、
二度とあなたと同じ空気が吸えないことが、かなしい。
あなたの声で歌われる、新しい曲が聴けないことも。
あなたしか好きじゃなかった訳じゃない。
他のメンバーももちろん好きだったよ。
だけど、あなたが居なくなったら、
もうそれは私にとってLinkin Parkじゃないんだよ。
あなたなしでステージに立たれたら、泣いてしまうよ。
心が狭くて申し訳ない。
個々で頑張る分にはいいけれど、あなたなしで、
もしくは他の人を入れて、Linkin Parkとして活動されたら、
私はとっても悲しいし苦しい。
きっと受け入れられないと思う。
それくらい、私にとってあなたの存在は大きい。 

あなたは今、穏やかに幸せでいてくれてますか?
空の上で、ひとかけの光になってしまったけれど、
あなたのことを忘れてない人はたくさんいるよ。
地上では辛く悲しく苦しいことがたくさんあったでしょう。
そんなことすべて笑い話にできるくらい、
穏やかで幸せな、素晴らしい日々を過ごしているといいな。
まだ、寂しくて泣いてしまうときがあるけど、
私はあなたを困らせたい訳じゃない。
あなたの選択を尊重してる。
その上で、あなたに穏やかでいてほしいと思ってる。
愛してる。
どうか幸せでいてね。

途中からテイストが変わってしまったけど、
誰が読むわけでもないし、愛を吐露したかっただけだから。

いつか涙なしに聴けるようになるかなー。