名状しがたい日記のようなもの

適当なことを適当に書く感じのあれです(愚痴多め)

届くことのない愛をつらつらとpart2

こんばんは。
タイトル通り、届くことのない愛を吐き出していきます。
前回はLinkin ParkのChester Benningtonへの愛でした。
今回は歌い手さんへの愛を、つらつらと書こうと思います。
名前、出していいのかなぁ。
もしこの言葉たちがご本人に届いて、
ご本人の意思にそぐわないということでお咎めがあれば消す、
ということで、布教も兼ねて名前を出させていただこうかなぁ。

その人は、ホイさん。
私があの歌声に出会ったのは、もう10年以上前。
私は当時中学生で、友人の影響でボカロを聞き始めて、
歌い手、という存在を知りました。
ボカロ原曲には原曲の、歌い手さんには歌い手さんの、
それぞれの良さがあって、とても魅力的だと思いました。
のめり込む、というか沼にはまるのには大した時間はかからず、
ずぶずぶとはまっていく中で、ホイさんを見つけました。

もちろん友人たちは有名な歌い手さんを沢山教えてくれたし、
聞かずともYouTubeで検索すれば流行りの歌い手さんの曲が、
それこそずらりと並んで表示されていましたが。
私は生まれついての拗らせ声フェチなので、
頭蓋を満たして脳を揺さぶる様な声との出会いを求めて、
色々検索していました。
何をどう検索していたのかは、昔のことですし、
私は記憶に曖昧な部分が多いのでわかりませんが、
でも、出会ったんです、ホイさんに。

はじめて聴いた曲は、心拍数#0822だったと思います。
そのあと、BLメルト、BL★ロックシューター、ひこうき雲
その他諸々沢山の曲を聴きました。
ホイさんの魅力に胸をつかまれたというか、
頭から離れなくなりました。
こんなに素敵な人がこの世にいたなんて、って思いました。

声の質はもちろん、声の使い方もとても上手くて、
天性のセンスに努力で手に入れたであろうテクニック、
そこに狂おしいほどの感情をのせて歌い上げる。
日本語の発音は喉がしまった状態になるものが多くて、
そのせいで日本人はあまり歌がうまく歌えない(正否不明)と、
どこかで聴いたことがあったんですが。
Whitney Houstonが好きで彼女の名前からホイとつけた、
というのにえもいわれぬ説得力を感じるような、
まるで楽器のように、身体全体で音を奏でるような、
そんな外国人にも引けをとらない歌声に心を奪われたんです。

残念ながら私はホイさんと同じ性別ではないけれど、
その歌声に身体を撃ち抜くような衝撃を受けて、
この人と同じように歌えるようになりたい!と、
聴いて聴いて聴きまくって、発音も、ブレスの位置も、
全部合わせられるようになった曲もありました。
身体のハンデがあるせいで、どうしてもホイさんのような、
素敵な低音は出ませんでしたが、
青年のような声は出せるようになりました。
その声は今でもカラオケで重宝していますし、
たまに一緒にカラオケにいく知人は褒めてくれます。
あなたが居たから、私は嫌いだった声に少し自信が持てました。

あとどれだけ笑えばいいんだろう
あとどれだけ演じればいいんだろう
もうだめだよ、僕はもう登れない、偽りの明日への舞台に
有りのままで生きること 許されないこの道で
あるはずもない当たり前の希望が見えた気がした

というBL★ロックシューターのフレーズは、
誰にも助けを求められなくて、恐怖と嫌悪感と怒りと悲しみと、
いろんな感情をただひたすらに心に押し込めて、
笑って大丈夫なふりをするしかなかった私の心に、
本当に痛いほど刺さりました。

この頃の私は、学校でも家でも怖いことが待っていて、
手を差し伸べてくれると思った児童相談所は、
話を聞いて私の帰宅時感を遅くするだけで、
それは家での私の待遇を恐ろしく悪化させるもので。
きっと児童相談所側にも色々事情があったんでしょう。
だけど、私の月経のリズムに異常がなくて、
狡猾な相手の計算で身体に殆ど暴力の跡が残らない状況で、
それでも私は本当につらくて家から逃げ出したかったけど、
それが叶うことはなかったから、笑うしかなかった。
機嫌を損ねて痛くされないように、大丈夫に見えるように。

この頃に受けた暴力や性的虐待のせいで、
私は自分の性別を見失っていた時期が長かったです。
男になれば私に暴力を振るう男だって怖くなくなるはず、
っていう、よくわからない考えで一人称を変えたりもしました。
ただ、色々なものを見すぎたせいで恋愛は理解できなくなりました。
好きだなーと思っても、それが友愛なのか親愛なのか恋愛なのか。
たぶん私が持ってるのは友愛と執着だけ。

当時四文字しかなかった性的マイノリティ区分はかなり増えて、
私はバイセクシャルなノンバイナリーなんだろうな、たぶん、
とぼんやり考えるくらいに、やっとなりました。
いまだに自分の身体がメスであることには不快感を抱くけど、
だからといってオスの身体になりたいわけでもない。
同性異性関わらず、だれかと気持ちいいことするのは好き。
気持ちのいい音で頭のなかを満たすのはもっと好き。
だから今も昔もあなたの気持ちのいい歌声が私の頭蓋を満たして、
脳を揺さぶって、心に寄り添い、支えてくれたから、
何度も死にたいと思ったし未遂もした私は今も、
なんとか心臓を動かして呼吸をして、生きています。

ホイさん、はじめてあなたの声を聴いたときからずっと、
ずっとあなたのことが好きです。
つらいとき、押し潰されそうなとき、
あなたの歌声が私の心を洗い、寄り添い、支えてくれました。
あなたの歌声に出会えなかったら、私は今いないかもしれない。
それくらいあなたの存在が大きくて、とても好きなんです。
重たくてごめんなさい。

何年か前、YouTubeであなたの曲が見つからなくなりました。
ニコニコ動画で探したら見つかってほっとしたのを覚えています。
数年おきに訪れるとてもつらい時、
ニコニコ動画で検索して、あなたの声を探す。
繰り返すたびに、あなたの歌声が聞ける動画が減っていく。
いつか一曲も聞けなくなるんじゃないかと思うと、寂しいです。

ホイさん、あなたが今何をしているか私は知りません。
あなたがどんな人なのかも私はほとんど知りません。
どうして動画を消したり非公開にしたかもわかりません。
十年以上の歳月はとても長いですし、
もしかしたら小さい頃の発言が恥ずかしくなったみたいな、
そういうなにかで消したのかもしれません。
それともなにか凄く凄くつらいことがあって、
たえられなくて削除したくなったのかもしれません。
考えたくないけれど、もしかしたらあの声が失われてしまったとか…。

だけど、あなたの声で私が救われたのは確かです。
きっとジェンダー関わらず沢山の人を感動させ、
心を支え、寄り添い、救ったと思います。
あなたの歌声には力があります。

なにか事情があるかもしれないとは思っています。
でも、これはあなたのファンの中のたった一人の願望だけど、
できれば、これ以上動画を消さないでほしいです。
あなたの歌声が聞けなくなるのは、凄く寂しいです。
ホイさん、あなたがもしこれを読んだなら、
他の動画も復活させてほしいです。
喉を傷めてしまったり、歌うことをやめてしまったのでなければ、
新しい歌だって聞きたいです。
あなたが、好きです。

でも、動画を消すことがあなたの幸せに繋がるなら、
さすがにそれは止められません。
ファンとして、推しの幸せが第一です。
もし何かあって自分の歌声がネット上にあるのが、
耐えられないほど嫌なら、消して、いいと思います。
とにかくあなたに幸せでいてほしいです。
状況的にとか、客観的にではなくて、
主観で、体感的に幸せでいてほしいです。
本当に、大好きです。

届くことはきっとないけれど、
届いたらいいなという気持ちを込めて。
届かないだろうなー。

では。