雑記
こんばんは。
ボヘミアンラプソディ見ました。
はじめて。
今日はちょっと綴りを調べたりする気力がないので、片仮名で。
敬意がないわけではありません。
クイーンについての予備知識はあまりなく、
正直テレビ等でかかっているのを聴くことがあったくらいで、
あまり積極的に聴いていたアーティストではなかったんですが、
かなり話題になった作品ですし、どうせ寝れないし、見ました。
色々感じることはありましたが、まずひとつあげるなら、
「時間足りてなくない?」です。
主人公としてフォーカスされたフレディマーキュリー、
彼の人生が波瀾万丈で色んな出来事に溢れていて、
正直あの時間では収まりきっていない印象を受けました。
そりゃキャッチーな出来事が沢山あるから、
ひとつ残らず詰め込みたくはなるでしょうが、
そのせいでシーンが急に飛んでしまうようなところが、
何ヵ所かあったように感じました。
たぶんもっとちゃんと描写するなら最低五、六時間は必要。
長すぎちゃうから仕方なかったんでしょうね。
色々と刺さるものがありました。
彼はゲイだと作中で描かれていましたが、
メアリーをあれだけ愛していたのだから、
本当はバイだったんではなかろうかとか。
寝室の明かりをつけて、晩酌をしようと誘って、
メアリーは準備すらしてないのに、彼は信じてる。
そこからすれ違いが始まって、いつの間にか恋人がいて、
あげくの果てには妊娠を告げられる。
ひたすらに酷ですね。
それでも友人として付き合い続けたのだから、
本当に徳のある人なんだろうと思います。
酒や薬に逃げたことがあったとしてもね。
めちゃくちゃタイムリーで印象的だったのは、記者会見のシーン。
飛び交う質問は失礼極まりないものばかりで、
ジェンダーだとか親はどう思ってるだとか、
心を抉るような言葉ばかりが投げ付けられていました。
彼も最初は気丈に、かつ皮肉を込めて、酷い言葉を返しますが、
それでも止まない酷い言葉の嵐に、
次第に目が回って世界が遠くなるような描写。
大阪なおみさんはまさにこんな感じだったのだろうかと、
他の選手もこれに耐えているのだろうかと、考えさせられました。
記者という仕事を否定するつもりも毛頭ないですが、
取材相手も人間だということを、
心のど真ん中においてほしいなと思いました。
自分や自分の大切な人に、ナイフのようなその言葉を向けるのか、
向けないならなぜ取材相手には向けていいと思うのか、
きちんと自分の心で考えてみてほしいです。頭ではなく。
私はノンバイナリーでバイセクシャルでアロマンティックで、
性的マイノリティの合わせ技みたいな状態の人間ですが、
同姓が好きとか異性が好きとか、関係ないんですよ。
誰にも恋できなくたって関係ないんですよ。
それが人を変えることはないし、その人はその人のままです。
人間じゃなくたって、ゴリラだって同性同士で交尾します。
関係を友好に保つのに役立つらしいです。
他にも沢山そういう動物がいます。
それを咎める人は殆どいないのだから、
人間がそうしたって咎めなくたっていいじゃないですか。
と、思ったんですよ。
今よりもっと色んなことに優しく、寛容な世界に、
早くなるといいですね。
素敵な映画でした。
あとクイーンの楽曲は色褪せませんね。
今後自ら聴くことが増える予感がしました。
いい曲はどれだけ時間が経っても、いい。
それから、今日こそは寝たいです。