オーバークオリティと言われたらもう
こんばんは。
適当に書いていきます。
俺は血液型で言えば18までずっとB型だと信じて疑っていなかったO型で、よく言う「基本大雑把なのに変なところで完璧主義」って言うのにめちゃくちゃ当てはまってる。
俺の場合その完璧主義は負けず嫌いでもあって、完璧に近付けたいけどスピードも捨てたくない、だからひたすら努力するし、努力が報われなければめちゃくちゃ悔しい、報われるようにまた努力して、って感じなんだけれども。
最近それが発揮されるのはA型事業所での作業中。
何度も書いているかもしれないけれど、6月からごっそり人が減って、戦力が落ちて。
残ったのは俺を含め新人が2人と、長くいるけど一部(?)不安がある人が2人、身体障害があって一部の作業はどうしても苦戦する人が1人、そしてスーパーマンなリーダーの全6人。
4月に入所してからずっと面倒を見てくれていた職員さんも施設外へ行ってしまって。
残ったメンバーでなんとか納期とクオリティを保って頑張ろう、協力して切磋琢磨していこう、と俺は思っていたんだけれど。
どうやらそんなん要らないらしい。
製造系の仕事ならどんな仕事でもそうかもしれないけれど、作業中にも一部他者にチェックしてもらうし、一連の作業が終わったら、それに関わっていない人が検品をする。
俺が通っているところでは、検品の後に最終検品があって、それでやっと完了になる。
俺が通い始めたばかりで右も左もわからなかった時に受けた説明では、「検品の段階で図面通りに出来てるかとか、浮きやバリがないか確認してくれてるから、最終検品はサッと破れたり穴が開いたりしてる所がないか見て、綺麗に拭きあげるだけでいいよ」とのことだった。
けど、6月に入ってから、最終検品だーと思って手をつけたものに酷い浮きやバリがあったりする。
流石にアウトだろ、と思って直すことまである。
そもそも、浮きやバリはきちんと作業すれば防げるし、浮きに至っては作業中気が付かないことはないだろう、だって浮いていたら作業中の感覚が違うし、浮いていたら直せばいいだけのことだと俺は思うのだけれど。
それをきちんとしてくれる人の少ないこと。
浮いてるのにそのまま次のステップに進み、「これは…、ギリギリセーフなのか…?」と悩むものを作る人もいれば、バリまみれの人もいるし、逆にバリを取ろうと必死になり過ぎて製品を傷つけてしまう人もいる。
今月の初旬から、「浮きがひどいので、自分を含めて一度みんなでどうやったら浮きづらくなるかやるべきだ」と言う提言をしているのだけれど、改善はされず。
同じ製品を70本やるから半分手伝ってくれ、と言われたものの全ての角が浮いていた時には流石に本人に伝えて俺は浮きを直してから次の作業に進んだけれど、伝わり切らなかったらしく、本人は浮きを直さないまま作業をして、俺は「これはどうなんだろうなー、日が経てば経つほど浮いてくるしなー、やり直しにならなければいいなー」と思っている。
俺が通っているところでは日報として、その日の出退勤の時間と体温、体調、午前と午後の作業内容などを書き、職員に見てもらって、少し話をしてから帰るのだけれど。
その際に「浮きがひどい、全部直してからだと時間がかかる」とか、「バリを取るのに時間がかかる」とか、「バリを取ろうとし過ぎて傷ついてしまっている」とか、それくらいなら任せてくれてもいいのに、とこぼしたら。
オーバークオリティだと言われてしまった。
俺だってある程度のバリは仕方ないと思っているし、切断面が完璧に綺麗でないと許さない、なんて言わない。
もちろんそんなん俺にも出来ないから。
だけど、簡単に取れるレベルのバリがそのまま放置された状況で最終検品に回ってくるのは正直言って異常だし、今まで、6月に入るまではそんなことなかった。
浮きはどうしても日を跨げば出るから、俺は都度直してから作業していたけど、あまりひどい時は職員に言えば、その人が練習できる機会を設けていたし、バリを取るのが苦手な人は得意な人に任せていた。
だけど今は話せば話すほど、他の人の仕事や課題を奪ってはいけない、その人はそれを克服しようと頑張っているんだから、と言われてしまう。
俺が手が痛いって言ったら俺から作業を奪おうとしたこともあったけど?そのひとが頑張り過ぎた結果製品が傷だらけななっても?と俺は思ってしまうけど。
すごく極端な例を出されて、費用対効果に見合わない、オーバークオリティだ、と言われてしまったら、もう何も言えなくなる。
今まではなんだったんだろう、ってなってしまう。
散々、丁寧に仕上げてね、今は時間かかっても失敗してもいいから、一年後同じだったら駄目だけど、ってかけられてきたプレッシャーはなんだったのか。
掛け合っても無駄なんだ、必要ないんだ、求められてないんだ、と思ってしまった。
俺は今の事業所も作業も好きだから、俺に割り振られた作業は今後も真面目に丁寧にこなすし、いずれスピードがついてきてくればなお良いなと思ってるけど。
他の人の作業についてはもう何も言うまい、と思ってしまった。
言えば言っただけ、俺の気にし過ぎ、みたいになってしまうなら、俺の心の負担が増えるだけだし傷つくだけ。
それならもういっそ指摘せずに、駄目だと思ったら自分で直すだけ、にした方が体と心の負担が少なくて済む。
一種の諦観に近いものがある。
オーバークオリティねえ。
限られた時間の中でクオリティの高いものを仕上げるために、経験を積むんだよって言われてたのはなんだったんだろう。
オーバークオリティだよって言われたらもう何も言い返せないじゃん。
ずるい言葉だなぁ。
軽減してきたとは言えまだ手も痛いし、適度にやってこうと思います。
ちょっとやる気削がれた。
では。