名状しがたい日記のようなもの

適当なことを適当に書く感じのあれです(愚痴多め)

忘れられないあなたのにおい

こんばんは。

適当に書いていきます。

 

金木犀の香りに関する記事を見かけました。

とても詩的で素敵で、美しいなぁと思いました。

語彙感十歳児未満。

香りは記憶と強い結びつきがあるらしいですね。

忘れないだろう、とその人が語る想い出と、

甘さの中にどこか切なさを感じさせる、

金木犀の香りとが、すごくあっていて。

ああ、人を想うって、想えるって、

素敵だなぁと、僕は思ったわけです。

 

僕はわりかし嗅覚が敏感な方で。

僕はめちゃくちゃ田舎に住んでるので、

東京行った時空気がめちゃくちゃ悪いと思ったし、

なんなら正直くっさ!って思った。

そのあと最寄りの駅で電車を降りて、

いつも通りの空気の匂いにすごく安心したのを、

何年も東京に行っていない今でも鮮明に覚えてる。

 

僕の嗅覚というのは、野生に近いところがあって。

初対面の犬がケツを嗅ぎ合うような真似は、

流石に僕も一応人間だからしないけれど、

匂いを嗅げば本能的に合う合わないがわかる、

っていう面で何となくわかるなぁと思ってしまう。

 

僕にとっての人の匂いは三種類に分けられる。

大抵の人は無臭。

これは相性が良くも悪くもないってことで、

要するにふつう。

残りの一部に、いい匂いの人と、

だめな匂いの人がいる。

まぁ簡単に察しがつくだろうけれど、

いい匂いの人とは相性が基本的によくて、

だめな匂いの人とは相性が悪い。

あくまでも、『基本的には』。

 

この三種類の匂いは、

各々が持つ体臭とは無関係で、

近寄らずともそれを判断することができる。

通りすがりレベルでOK

僕が感じるいい匂いは大抵同じジャンルの匂いで、

その匂いがする人とは大抵仲良くなれるし、

なんなら性的な相性もいいことが多い。

だめな匂いは多岐に渡る。

程度の強さもあれば匂いの種類も感じ方も。

だから、犬猿の仲にすらなれないくらい酷いのも、

普通に友人としてならうまくやれるのも、

入り混じってたりする。

 

この三つのパターンに加えて、

その人が身につける香りがそれぞれある。

シャンプーやリンス、洗剤や柔軟剤、

香水の匂いに酒や煙草の匂い。

 

僕にも忘れられない匂いがある。

いや半分くらいは忘れてんだけど。

煙草の苦い香りがする人だった。

多分僕はその人のことが大好きで、

特別でしょうがなくて。

まぁだからこそ最後までしなかったんだろうけど。

その人と会うと、僕の服や髪に、

その人が吸った煙草の煙の匂いが染み付いていた。

僕は元々煙草の匂いは好きじゃないんだけど、

でもね、好きな人が好きで吸ってるものだから。

特別だったんだろうと思う。

上着に染みついた煙草の匂いすら、大切だった。

 

大好きなその人に会うために、

超絶方向音痴な僕が電車に乗って。

慣れない駅で降りて、

その人が教えてくれる通りになんとか進んで。

一緒に過ごして、話して、歩いて。

そんな時間を過ごす間に、

僕の服に染み付いた、苦い煙草の香り。

それが僕の忘れられない匂い。

 

うわキッショ、って思うでしょ?

僕も思う。w

キショくなかったらなんなんだよw

でもねえ、なんていうんだろうなぁ。

手に入らないものほど欲しくなる、

とかあるでしょ?

昔の思い出って、どんどん美化されてくでしょ?

それのダブルパンチなんだと思うんだよね。

その人は一度たりとも僕のものにならなかったし、

もう何年も前のことだから。

 

我ながら未練がましいなって、僕も思うけど!

大丈夫!

僕は自分がされて嫌なことはしないから、

今から突き止めてストーキングしたりしないし、

なんなら僕は彼の顔すらしっかり思い出せないし。

断片的にしか思い出せない記憶の中の人だから。

僕が覚えてるのは、柔らかな猫っ毛と、

伏した長い綺麗な睫毛と、煙草の苦い香りだけ。

 

我ながらキッショいなぁとは思うけど、

忘れられないなって思いながら生きるくらいなら、

誰にも実害は出ないし許されるよね。

許されないかなぁ。

でも、いつか綺麗さっぱり忘れられたら、

その方が楽なのかなとも思う。

ふふふ、我ながら優柔不断だなぁ僕。

 

匂いと記憶の結びつき。

匂いが記憶を呼び覚ますこともあるという。

いろんな歌に出てくる『あなたの香り』。

もし、あの苦い煙草の香りを僕が嗅いだら、

僕はあなたのことを思い出せるだろうか。

なんて、ね。

思い出したところで何があるわけでもなし、

どうにかなるわけでもなし。

そもそも煙草だって、

変えたりやめたりしてるかもしれないし。

 

なーんてメンヘラちゃんを発動してみました。

忘れられない匂いはきっと、

人それぞれあるんだろうなぁ。

それが幸福なものにしろそうでないものにしろ。

 

そんな感じでした!

もうメンヘラ黙ります!

では。